補足 SNP 2007 2 11
SNP(スニップ)とは、一塩基多型とも言われ、
一塩基だけの違いが、個人差や体質の違いを形成している可能性があるのです。
たとえば、Aさんは、薬がよく効き、副作用もない。
一方、Bさんは、薬があまり効かず、副作用が大きい。
Aさんの塩基配列 ... ... ... act Gaa gtg ... ... ...
Bさんの塩基配列 ... ... ... act Aaa gtg ... ... ...
↑(SNP)
今までの薬は、汎用品と言えるでしょう。
洋服でたとえれば、大量生産された「既製服」となります。
たとえ既製服でも、たいていの人には合いますし、うまく着られるでしょう。
しかし、一部の人には、既製服は、窮屈で動きにくいという副作用があります。
そこで、そういう人には、オーダーメイドの服が必要となるのです。
同じことは、薬にも言えるでしょう。
そこで、SNPの違いに合わせたオーダーメイドの薬が必要となるのです。
仮に、よく効く薬であっても、副作用が大きければ、
患者のQOL(quality of life)が大きく低下し、
患者には、病気を治そうとする意欲がなくなってしまうでしょう。
こんな状態になってしまっては、
いくら優秀な医者でも病気を治すことができないでしょう。
(注)
「...」は、同じ塩基配列が続くので省略。
大文字と小文字の違いは、単に見やすくするためのものです。